
今回の会議参加者
いかあくま | たかし |
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考察者 | 初心者 |






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目次
「おそ松さん」のターゲット層の変遷
い:良いとか悪いとかじゃなく、おそ松さんほど全視聴者層に受け入れられた例は本当に少ないと思う。
十年後、二十年後になって2010年代アニメの偉業の一つに数えられることは間違いないだろうね。
なぜここまでの人気を博したのかについては、すでに今までたくさんやってきたので省略するけどさ、他のアニメが二番煎じをするのは無理と言っていい。
た:んー、まぁ円盤の売り上げ見る限りだとすごいことになってるからね。
い:でも、おそ松さんってさ、人気に合わせてターゲット層を変えてきてると思うんだわ。
最初はふつうのコアなアニメファン、あとやや年配の「おそ松くん」を知ってる人にも。
女性人気はある程度予測できたかもしれないけど、それでも2クール目突入まではあんまり女子向け話は多くなかったと思う。
た:カラ松事変やエスパーニャンコは狙ったというよりも結果的にウケがよかった感じがするよね。
い:んで、1~3話まではもう怒られるレベルのホームラン狙いばっかりやってたけど、4話以降は安定してヒットを連発してるイメージ。
原作話も交えながら比較的安定していたと思うよ。
た:1クール目では十四松がここまで人外化するとは思わなかったなぁ……
い:もしかすると、トッティも本当は非DT設定だったのかもね……
あとたぶん本当はチョロ松はツッコミ役としてもうちょっと活躍する予定だったんだろうなぁと思う。
おそ松兄さん不人気は意外だけど、まぁ一松や十四松やカラ松の人気が高すぎるだけということにしとこう。
た:つまり、1クール目では比較的自由に作ってたけど、2クール目からいろいろな制約が出てきたってこと?
い:少し違う。後で考察するけど、「真摯に視聴者の意見を聞いてる」というように解釈してる。
まぁ、これが「媚び」なのかどうかは自分で判断すればいいと思うけどね。
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アニメは誰のもの?
い:いろいろとおそ松さんについて考察してきたんだけどさ、18話では象徴的な発言があったなーと思った。
18話のレース開始前に実況の人が言ってた「みなさん、今日も誰かに怒られていますか?」の発言ね。
た:なんで?1話のパロディ回でスタッフが偉い人たちに怒られた話なんだろうなと思って面白かったけど……
い:まぁそれもあると思うよ。だけどさ、最近のおそ松さんはいろんなところで毀誉褒貶を受けてるじゃない?
「女子媚」とか「焼きまし」とか「赤塚先生に謝れ」とか「もっと~~をやれ」とかね。
た:全部お前が言ったんだろ……
い:んでね、たぶん製作スタッフの人たちもいろんな事をいろんな人に怒られ続けてると思うんだよ。
「実松さん」やで女子層から怒られたり、「じょし松さん」や「F6ローション」で男子層に怒られたり……
た:まぁそりゃそうだろうねw
い:たぶんね、ここまで有名になってしまった「おそ松さん」を、みんな自分のものだと思いたいんだよ。
「自分が好きになった作品は本来こういうものであったはずだ」、というようにね。
た:うーん、「女子向けのおそ松さんはもう俺の知ってるおそ松さんじゃない!」みたいな発言はよく見るかな……
い:でもさ、アニメって本来、特定の誰かのものじゃないはずなんだ。
自分とは全く違う属性の人たちも楽しむものなんだという気持ちは大事なんじゃないかなーと思うよ。
「女子媚びはイヤ」とか「女子向けじゃないとイヤ」みたいなそういう狭量な気持ちは置いといてさ、もうちょっと心を空っぽにしてアニメを楽しんで欲しいなと思うんだ。
た:まぁ、仮に楽しめなかったとしてもさ、「~~じゃなきゃダメ」よりも「なぜ~~が売れるのか」を考えたほうが楽しいよね。
い:そうそう。アニメの考察をやっててよかったなーと思うのはそれ。
自分の考えや好みを一旦外に置いた上で人気の理由を客観視できる。
自分とは違う属性の人の考え方を客観的に分析するのは、とても意義ある行為だと思うんだ。
おそ松さんの人気考察10:「視聴者の意見を真摯に受け止める姿勢」
い:いやね、最近僕が指摘した内容がほとんど克服されているような気がするんだよ。
「女子媚」とか「おそ松さんである必要のない芸人コント」とか「マンネリ化」とか「勢いが足りてない」とかその辺の批難。
た:別にお前の意見で変わったわけじゃないだろww
い:もちろん自分の意見が通ったとは思ってないよ。
他の人が同じような事を指摘してたりするからね。
だけど、製作サイドが視聴者の意見を聞いてるってことだけは間違いないと思うんだ。
きっと人気を分析しながら次の話を作ってるんだろうね。
視聴者と製作サイドの距離の近い良い作品だと思うよ。
た:第一話みたいな炎上商法スレスレの手法ももう一度ぐらい見てみたいんだけどね!
おそ松さんの人気考察11:「作画に優しいメリハリスタイル」
い:ぶっちゃけた話さ、おそ松さんの作画ってどう思う?
た:今回なんてイヤミとおそ松のバトルシーンとかは凝ってたと思うよ。
他にもF6関連とか、随所によく動くなー、て思える場面が多いよ。
い:うん、そうだね。そういうシーンも少なくない。
だけどそうでない部分のほうが圧倒的に多いっていうのに最近気づいた。
た:というと?
い:「おそ松さん」のギャグってさ、作画的には動きの少ないネタが多いんだよね。
キャラが喋ってる比率が高いと言えるかもしれない。
「おそ松さん」は一度に登場するキャラが多い関係上、アップになる事が少ないんだ。
だからあんまり動かないし、動いても作画が楽。
舞台としてよく使われる松野家の背景はほとんど使いまわしだからね。
た:作画的にも繰り返し系のネタが多いかも。
第三話の「OSO(OAW)」とか「温泉クイズ」とかね。
でもさ、「おそ松さん」はあんまり作画に手を抜いてるイメージはないね。
い:そうそう。絵的に作画崩壊しづらい単純な絵だというのが大きいね。
そしてそれ以上に「たまに作画のすごい回がある」というのも印象操作に大きく影響を及ぼしていると思う。
F6系ネタに限らず、今回のイヤミロボット化とか、トッティや一松の変顔とかね。
た:つまり原作とネタが両方とも作画に優しいってことだね。
んでただ手を抜いてるだけではなく、たまにすごい作画で驚かしてくれるって感じかな?
い:そういうことだね。
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閉会式




・おそ松さん9「話題の説について言及」
・おそ松さん10「人気の理由を考えてみた」
・おそ松さん11「人気の理由を考えてみた2」
・おそ松さん12「人気の理由を考えてみた3+不遇キャラランキング」
・おそ松さん13「人気の理由を考えてみた4+6つ子のお金の使い方まとめ」
・おそ松さん14「人気の理由を考えてみた5+6つ子の性格分析」
・おそ松さん15&16「人気の理由を考えてみた6+最近の迷走ぶりについて」
・おそ松さん17&18「人気の理由を考えてみた7+アニメは誰のもの?」
・おそ松さん19「人気の理由を考えてみた8+不遇キャラランキング2」
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・おそ松さん22&23「人気の理由を考えてみた10+男女対立の煽り方」
・おそ松さん24「人気の理由を考えてみた11+最終回予想」
・おそ松さん最終回前「最終話までの伏線まとめ」
・おそ松さん25「各キャラの登場回数と活躍度」
・おそ松さん続編の有無を色々な視点から予想してみた
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コメント
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とはいえ、制作期間を考えると最初からそう計画しないと無理だろうと考えるぜ
「ここまで有名になってしまった「おそ松さん」を、みんな自分のものだと思いたいんだよ。」
「アニメは誰のものでもないそんな感覚は狭量、頭空っぽにして見るべき」
いやぁ~これは本当に思いますよ
色んな考察サイトやネットの意見を見ても大体「どの層に媚びたから」「腐女子ガービーエルガー」とか言い出す人達ばかりですからねぇ
この一部の風潮は今に初まった事でなく、ネットが普及し出した時からあるものでした
アニメを執拗に叩く奴らの理由が「俺に媚びろ俺を褒めるアニメを作れ」だと知った時はカルチャーショック受けましたよ
ネットのオタクのトレンドや定形ネタを実際取り入れているおそ松さんを見ると
そこら辺の欲求に応える意図で作られたのだろうという考察は的を得てはいます
おそ松さんとはネットの一部のオタクの願望が形になったものである事は間違いないでしょう
つまり言いたいのは「ここまで有名になってしまったアニメはみんな自分のものだと思いたい」のではなく
「アニメ(世界)を自分のものだと思いたい奴がいたからこのアニメが出来た」という事になる訳ですね
そしてそれにハマっている人達はそれを求めていた人達という訳ですな
そしてその欲求がある人達はおそ松さんが出てくるまではその欲求が満たされる事はなかったんです
だからこそ衝撃を受けて、そしてドハマりしているのでしょう