
今回の会議参加者
ピョン2号 | たかし |
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考察者 | 初心者 |






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乱歩奇譚のキャラ名復習

名前 | 呼び方 | 特徴 |
---|---|---|
コバヤシ | コバヤシ少年 | 13歳の主人公 |
アケチ | アケチ探偵 | 17歳の天才高校生探偵 |
ハシバ | ハシバ生徒会長 | 14歳の財閥御曹司 |
カガミ | カガミ警視 | 26歳の警視 |
ナカムラ | ナカムラ警部 | 38歳の刑事 |
黒蜥蜴 | 女盗賊黒蜥蜴 | 年齢不詳の女盗賊 |
ワタヌキ | ワタヌキ | 28歳の連続少女誘拐犯 |

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乱歩奇譚第4話のあらすじ
「宮付き探偵」の申請が通ったことを喜ぶコバヤシ少年
カガミ警視からアケチ探偵事務所に怪人二十面相を模倣する●人犯、現・怪人二十面相の逮捕に協力をしてほしいと依頼
それなりに捜査に協力的なアケチ探偵
本日3人の犠牲者が見つかり、これで一週間で15人。2犯行/日のハイペース
3分間ショッキングでは犠牲者が多すぎることを嘆く南検タヒ官とタヒ体くん
3年前に現れた本物の怪人二十面相の模倣犯はいつも警察が隠匿するらしいが、今回は世間で評判になる
犯行前に予告を、犯行後に声明を出すことが原因か
倒れるカガミ警視。怪人二十面相の捜査で徹夜続きらしい
カガミ警視の靴に石膏のクズがついていることを見逃さないアケチ探偵
アケチ探偵は面倒くさいとぼやきつつも、特殊な犯罪者が収監されるという「新宿プリズン」へいく一行
根を詰めて遅くまで仕事をするカガミ警視と、「ちょっと飲みに行きません?」とナカムラ警部
地下で奴隷男をはべらせて女王様的な女盗賊黒蜥蜴
めんどくさげなアケチ探偵に罵られる事で失●する女盗賊黒蜥蜴
アケチ探偵からの黒蜥蜴への命令で、凶悪な犯罪者が釈放される。その中には前回の犯人、ワタヌキが!
町のいかがわしいキャッチに誘われてまんまと誘拐されるワタヌキ
現・怪人二十面相はワタヌキを粉砕機でバラバラにしようとする
間一髪、アケチ探偵とコバヤシ少年によって止められる怪人二十面相
コバヤシ少年による動機鑑定。デスノート的に犯罪者を裁き、犯罪の抑止力たろうとしたのだろうと推理
アケチ探偵と怪人二十面相の格闘
格闘を制したのは怪人二十面相。アケチ探偵にニューナンブ(S&W M37?)を突きつけるも銃を撃たない怪人二十面相
ナカムラ警部に弾をダミーに代えるように指示していたが無意味だったようだなとアケチ探偵。銃を奪い形勢逆転
仮面を自ら剥ぎ、自分が現・二十面相であることを告白するカガミ警視
靴についた石膏の件で「お前もともと隠す気なかったろ」とアケチ探偵
来週へ続く……
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原作「怪人二十年相」シリーズとの比較
原作「怪人二十年相」シリーズ
主に少年探偵団シリーズに登場する稀代の大怪盗。
変装の達人で、原作での描写は下記の通り。
「どんなに明るい場所で、どんなに近寄ってながめても、少しも変装とはわからない、まるで違った人に見え」
「老人にも若者にも、富豪にも乞食にも、学者にも無頼漢にも、イヤ女にさえも、まったくその人になりきってしまうことが出来る」
「賊自身でも、本当の顔を忘れてしまっているのかもしれない」
「まほうつかいのようなふしぎなどろぼう」
元ネタはモーリス・ルブランの怪盗紳士こと「アルセーヌ・ルパン」であり、彼と同様に命を奪うことは決してしない。
極力乱暴になるような事態を避けるが、小林少年を気絶させる目的で腹パンすることもある。
場合によっては好敵手、小林少年を助けるために火事場に飛び込むことすらある。
さらに怪盗紳士同様、狙った獲物を奪う際には、予告状を前もって送り、あざ笑うかのように厳重な警備をすりぬける。
これはルパン3世やCat’s Eyeや怪盗キッドなど、怪盗モノの作品に様々な作品に影響を与えている。
乱歩作品の一部には、乱歩を原作として少年少女向けにアレンジされているものがあるが、その場合、犯人は怪人二十面相とされているケースが多い。
少年探偵団シリーズには欠かせない好敵手である。
黒マントとタキシードは、本家怪盗紳士からのイメージ拝借らしいが、意外なことに原作にはそういう描写はない。
スポーツおよび武芸に秀でる反戦論者で、脱獄の名手。
なお本名は「遠藤平吉(えんどう へいきち)」
た:先週の影男と似てるね。
ピ:日本の大怪盗のイメージは、怪人二十面相に始まり、様々な作品に影響を与えているからね。
日本に限って言えば、怪盗紳士アルセーヌ・ルパンに勝るとも劣らない。
た:決して命を奪わない、っていう設定だから、この話とは全然違うね。
ピ:うん、原作を知っていれば、「こんなものは怪人二十面相じゃない!」って感じになりそう。
ルパン3世も最初のころ(青ジャケット時代)はバンバン銃を打って悪人の命を奪っていたのが非難されてて、後に(赤ジャケット時代)は敵の命を奪わないようになった。
実は初代アルセーヌルパンもごく一部では敵や犯人の命を奪った話もあるんだけどね。
た:現・二十面相ことカガミ警視はデスノート的に凶悪犯罪者を裁いてたけど、こういう描写もないの?
ピ:んー、怪人二十面相シリーズにおいては、基本的に悪人は怪人二十面相だからね。
それに乱歩作品には、原則的に凶悪犯罪者はいない。
だいたいは芸術作品のつもりで犯行を実行するので、犯行そのものに対して正義とか悪とか、そういう話はあんまりでないんだ。
そのあたりは分かりやすく正義を愛し、悪を憎む少年探偵団の担当だからね。
た:明智探偵サイドには一度たりとて正義を感じたことが無いのだけどwところで「怪盗」じゃなくて「怪人」なのはなぜ?
ピ:少年向けの漫画に「盗」の字が多用されるのは好ましくないっていう編集部の判断なんだと。
た:言葉狩りってやつ?
ピ:そのあたりは判断に苦しむねぇ。
時代といえば時代の所為だし、ルブランとの違いを出そうとしたからとも言えるし。
た:本作ではカガミ警視が現・二十面相を演じていたようだけど、本物もいるのかな?
ピ:もちろんいるだろうね。
OPにもカガミ警視とは別にデフォルトで髑髏の仮面を被った人物も出てくるし。
ただ、個人的には本物の怪人二十面相には夜神月的な世直しはして欲しくなかった。
た:というと?
ピ:戦中は身を潜め、戦後には反戦論者として、そして生涯を通じて命を奪うことを許さなかった怪人二十面相は、ある意味では乱歩の代弁者であり、分身でもあったんだ。
乱歩をリスペクトするならば、ここだけは代えて欲しくなかった。
た:本物の怪人二十面相が登場したときに明らかになるといいね。
ピ:攻殻機動隊一期の笑い男事件みたいに、最初の一件以外はすべて模倣者の犯行だったりするかもね。

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コメント
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考察毎回楽しみにしています。
次も期待です!
ところで今回遅れたのは乱歩没日にあわせた感じですか?
コメントありがとうございます!
更新が遅れたのはちょっとした私用で、そんな意図はありませんでしたが、すごい偶然ですね!
次回も考察がんばります!(ピョン2号)
更新お疲れ様です
今回は乱歩作品でも有名はヴィランが二人も出てきたので考察の方も期待を高めておりました
乱歩の命日には旧乱歩邸が一般公開されますので早速行ってきましたよ
少年探偵シリーズは初期の方しか覚えていないのですが(後半は少年の数が多すぎて……)今回も為になります
二十面相が反戦を訴えるようになったのは戦争をまたいだ事によるものでしょうか
乱歩の代弁者であり分身でもあるというのは的を射ていると思います
ルパン3世と言えば黄金仮面のヒロインの名前も不二子でしたね
没後50年(生誕120年の方が聞こえはいいか?)に際してアニメの監督や脚本に対するインタビュー記事が映画秘宝などの雑誌で取り上げられることが増えました
原案とオリジナルアニメへのこだわりや作品への姿勢が見られますので、考察の参考になると思われます
読んだ感じ、本来乱歩が目指していた本格派、社会派の推理ではなく筆の乗った猟奇冒険ものの要素が強められるかなと言う印象を受けました
たかし君のように推理要素を求めるのは今後も難しくなるかもしれません
長文、失礼いたしました
ナカヤマさん
乱歩への愛が溢れるコメントありがとうございます!
旧乱歩邸に行かれたのですね。偶然、まさかの命日公開となってしまったため、来年は行ってみたいと思います!
二十面相に、いわゆるピカレスクロマン的な魅力があるのは、それが乱歩の感情移入の強さによるものだと私は考えます。
戦前にやりたい放題やって、戦中に身を潜め、戦後に再活躍するところに自分の境遇を重ねるところがあったのでしょうね!
黄金仮面の指摘、ありがとうございました!あとは次元大介の元ネタが分かればルパン三世の主要人物をコンプリートできそうです(笑)
インタビュー記事の件、ありがとうございます!
本屋に寄った時に確認します!
推理要素は、個人的には乱歩の魅力のすべてではないと考えていますので、むしろ事件でなくても考察しがいのある話であってほしいなと思っています。(ピョン2号)