
今回の会議参加者
ピョン2号 | たかし |
---|---|
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考察者 | 初心者 |





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乱歩奇譚のキャラ名復習

名前 | 呼び方 | 特徴 |
---|---|---|
コバヤシ | コバヤシ少年 | 13歳の主人公 |
アケチ | アケチ探偵 | 17歳の天才高校生探偵 |
ハシバ | ハシバ生徒会長 | 14歳の財閥御曹司 |
カガミ | カガミ警視 | 26歳の警視 |
ナカムラ | ナカムラ警部 | 38歳の刑事 |
ハナビシ | ハナビシ新担任 | 32歳の新担任 |
ホシノ | ホシノ | 「人間椅子」犯人 |

乱歩奇譚第2話のあらすじ
コバヤシ少年が「少年A」として逮捕。
ハシバ生徒会長にコバヤシ少年が耳打ち伝言
ハシバ生徒会長が黒いガラケーを机において「前の先生の携帯です」とアピールし、教室の誰かがそれに反応。その様子を見てハシバ生徒会長は犯人が教室内に居ると理解。
取調室で司法解剖の結果共有。睡眠薬が検出されて首を絞めた跡があった。なお椅子には完璧な防腐処理。
取調室でコバヤシ少年が「あの日、僕は先生に呼び出されていた」と告白。
コバヤシ少年の推理によると下記の通り。
「素行も成績も悪くない僕を呼び出した理由は、先生は僕に好意を持っていたからだと思われる」
「呼び出されると先生は既に命を絶たれていた。その後真犯人に薬で眠らされた」
「犯人は先生を教壇の下に、僕をロッカーに閉じ込めて守衛をやりすごした後に解体作業を行った」
真犯人ホシノは先生の黒いガラケーを奪おうと放課後の教室へ。コバヤシ主催の罠だったことが判明。
椅子の完璧な防腐処理から、椅子になった被害者と先生は恋人同士だったとコバヤシ少年が推理。
ホシノは先生と恋人同士で、椅子になることも辞さないどころか、愛の証として甘んじて椅子になりたかった。
ホシノが警察に連行される。教室内の先生の椅子内部からは骨とか心臓とかが見つかった。
アケチ探偵の助手になれてコバヤシ少年幸せ。



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乱歩奇憚の第2話を解説&考察
推理【シリアルキラーの芸術作品嗜好?】
ピ:さて、前回のピョン2号の推理について復習しよう。
「犯人がわざわざタヒ体を目立つ形にしたのは先生にコ口される理由があるのだと伝えたいから」とのことだけど、これはちょっと疑問だね。
わざわざ彼岸花まで飾ってオブジェっぽくしてるんだし、むしろシリアルキラ一のような芸術作品嗜好なんじゃないかなと思うよ。
た:んー、前回コメントを戴いた通り、彼岸花については単なる舞台装置だったみたいだね。
そして少なくとも、犯人にシリアルキラーや芸術品嗜好の傾向はなかったから、これは外れだねw
ピ:そうだね(泣)これは明らかにピョン2号の推測ミスになる。
それとハシバ生徒会長が単独の場合は名前無し登場人物のモブ描写がないことも判明。
これもそのうち伏線になりそうだね。
推理【前日の夕方以降になにしとったんじゃい!】
ピ:続いてこれ
それと「気が付いたら朝。教室で僕は眠っていて、いや眠らされていたんだ」とのことだけど、だとするとコバヤシ少年が眠らされたのはどのタイミングだったのかが気になるね。
「気づいたら朝」ということは、気づくまでは最低でも夜だったということでもあり、前日の夕方以降になにしとったんじゃい、という話になる。(コバヤシが打撲等での深刻なダメージの様子はないので、半日以上寝ていたとは考えにくいと推理。)
「こんな所で一夜を明かす理由はない」という発言もあるけど、これを信じるなら、描写は無いけどどこか違う場所で眠らされたと考えるのが妥当かな。
た:こいつは半分あたりで半分はずれってところかな。
眠らされたのは教室だったから外れだけど、「コバヤシ少年なにしとんじゃい」は同意w
ピ:主人公が知覚したことを、すべて視聴者に知らせているわけではない、という事が今回わかったね。
ある意味では、前半は「コバヤシ少年が知覚したもの」ではなく「ハシバ生徒会長がコバヤシ少年を見て知覚したもの」だったことが分かったんだけど、第3話も同じになるのかもね!
推理【コバヤシ少年はなぜバラバラで頭部のない状態で先生を認識できた?】
ピ:とはいえ、推測するヒントがなかったわけじゃない。
た:え……?どこどこ?
ピ:首から上がない状態で、かつ服装もかなり乱れていたタヒ体を一目見て「……先生?」とコバヤシ少年が呟いた事は、今から思えばやはりおかしいことだったと思う。
担任だと一目見て気づいたのは、不自然といえば不自然だよね。
眠らされる寸前に、先生が倒れているのを見てしまっていたからこその、推測だったんだと考えることもできたはず。
た:誰も気づかないよそんなんw演出とか尺の都合の可能性もあるし。
ピ:ハナビシ新担任のリス卜カッ卜描写や香水については結局明らかにならなかったのでハズレ。
た:これは外れてくれてよかったw
推理【コバヤシ少年が先生から呼び出されたことを警察に話さなかった理由は?】
た:被害者の先生から教室に呼び出されていたことをコバヤシ少年が警察に言わなかったのはなぜ?
ピ:報道規制の一種じゃないかな。
自分と犯人しか知らないことを秘密にしておくことで、犯人にカマをかけられたり、警察に先を越されないようにしたり出来る。
あの時点で、コバヤシ少年にとって警察はそれほど信頼できるものではなかったし、自分で犯人を捕まえたいという意識はかなり最初のほうからあったみたいだし。
た:まぁ、最初から三角関係や痴情の縺(もつ)れだって分かってたら、今回の場合は簡単に解決する事件だしね!
ピ:警察も「先生の行動を知りえる女性」の線で捜査すれば、行方不明者の多さに気づけただろうにね。
推理【先生があんな形に】
ピ:続いてこれ。
「先生があんな形にされちゃって」
って星野少女が言ってるのがおかしいという指摘がある。モブ女子生徒複数が「先生をバラバラにしたのって……」と言ってるから、バラバラになったという情報は噂になってるのはいいとしても、徹底的な報道規制がされてるなら、「先生があんな形に」なってることを知ってるわけ無いはずなんだよね。
た:これは大当たりだね!やったねピョン2号!
ピ:まぁこれはいろんな人が考察してたからね!
むしろピョン2号的には次の推理のほうが重要。
乱歩奇譚(らんぽきたん)の推理傾向と対策
この手の猟奇事件は、プロファイリングの見地から、まず間違いなく単独犯であると予想されるんだ。
仮に協力者が存在する場合でも、協力者は配偶者や子供などをドレイのように扱っているケースがあるだけで、対等な関係だったり、同じ趣味の仲間だったりということはまずありえない。
た:ん?当たってるような当たってないような、微妙な推理だと思うんだけど……
ピ:そう。この推理は外れてたんだ。
なぜ外れたかというと、犯人の心理がプロファイリングや統計論から大きくかけ離れていたから。
つまりこの作品において、一般論は何の意味もなく、
犯行動機は乱歩特有の「エ口・グ口・ナンセンス」な変態●欲や歪んだ愛情で説明されうる
ことが、はっきりしたんだ。
た:動機から犯人を割り出せそうに無いってこと?
ピ:いや、むしろ逆だね。
乱歩らしい作品になるように動機を推理することが許されるってこと。
製作スタッフが「乱歩奇譚(らんぽきたん)」を「原案 江戸川乱歩」とした意図はそこにあるとピョン2号は思うんだ。
江戸川乱歩に詳しければ詳しいほど、犯行動機を乱歩的に解釈することが出来るようになるんだ。
後編(事件解決編)が放送されるまでの間、視聴者は乱歩の嗜好をなぞるように推理することが許される。
これは江戸川乱歩に対する最大のリスペクトになるとピョン2号は思うんだ。
た:んー、作品に否定的意見の人に「あんなの江戸川乱歩じゃねーよ!」って言われたときに言ってあげたい言葉だね。
ピ:そうそう。この作品は、「乱歩作品をそのままアニメ化する」こと以上の意義があるってことだね。
推理【コバヤシ少年を眠らせたのは?】
ピ:さて、推理の続きをがんばろう。
わざわざコバヤシ少年を眠らせたのは、バラバラになった先生の方だと考えたほうが自然なんじゃないかな?
た:これはハズレだったね。まぁ「コバヤシ少年を誘拐したのは」だったらほぼ正解だったけどね
ピ:惜しかったw
推理【ずばり犯人は】
ピ:最後はこれ。
コバヤシ少年とハシバ生徒会長に話しかけた時に、「先生があんな形になっちゃって」と言いながら、教壇を正確に見てたから。
情報規制がしっかりしてる前提において、教壇を向きながら「先生があんな形に」となるのはオカシイ。
た:うん、まぁここはあってたからギリギリで恥かかなくて済んだねw
ピ:ありがとうw
凶器にだけ指紋?
ピ:アケチ探偵が推理していたけど、凶器にだけ指紋があるのは不自然なんだってさ
た:制服に返り血ひとつ浴びてないことのほうが不自然だと思うんですがそれはw
ピ:んー、ここだけはちょっと納得いかなかったかな?
普通だったら、「凶器?本当に凶器だけから?」って鑑識に問いかけるような描写が必要だったような気がする。
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閉会式
・乱歩奇譚のアニメ続編2期の有無を色々な視点から予想してみた
・乱歩奇譚の第1話を解説&考察(1)原作との違いも説明してみた
・乱歩奇譚の第1話を解説&考察(2)犯人はあの人か?(ネタバレ?)
・乱歩奇譚の第2話を解説&考察!小林が先生と認識できた理由
・乱歩奇譚の第3話を解説&考察!原作「影男」のあらすじと比較
・乱歩奇譚の第4話を解説&考察(1)原作「怪人二十面相」との比較
・乱歩奇譚の第4話を解説&考察(2) 原作「黒蜥蜴」のあらすじ紹介
・乱歩奇譚の第5話を解説&考察!原作「芋虫」紹介と現実世界との対比
・乱歩奇譚の第6話を解説&考察!原作「地獄風景」比較と警察の怠慢描写
・乱歩奇譚の第7話を解説&考察(1)原作「パノラマ島綺譚」との比較
・乱歩奇譚の第7話を解説&考察(2)コモダとヒトミを消した犯人を予想
・乱歩奇譚の第8話を解説&考察!トリックや数式の欠陥について
・乱歩奇譚の第9話を解説&考察!原作「恐ろしき錯誤」との比較
・乱歩奇譚は何クールで全何話?放送局別放送日時もチェック






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個人的疑問
なぜ、アケチはコバヤシが犯人じゃないと思った根拠について殆ど語られていない事
一応、コ口された先生の家で、発見された凶器からしかコバヤシの指紋が検出されないのははおかしい。とは言っているが
これだけでコバヤシを犯人リストから消す理由にするのは如何なものかと思った
コメントありがとうございます!
アケチ探偵は「コバヤシを犯人に仕立て上げるなら凶器だけでなく、そこらじゅうに指紋をつける。それこそドアとかまでな」と言っていますね。
これは確かにコバヤシ無罪の証拠にはなりませんが、逆を言えば、「もしコバヤシが犯人ならそれぐらいのことに頭が回るだろう」という思考だったのかもしれませんね!
遠回しにアケチ探偵はコバヤシ少年のことを買っていたと解釈することも出来るかもしれません。
まぁせめて一言、「ふん、お前ならこれぐらいの事はしただろうからな」とか言って欲しかったかもですねw
アケチ探偵とコバヤシ少年の今後のパートナー関係が気になりますね!(ピョン2号)