
今回の会議参加者
大石陽 | たかし |
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考察者 | 質問者 |







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『すべてがFになる』キャラクター名復習
名前 | 呼び方 | 特徴 |
---|---|---|
西之園萌絵 | 萌絵 | ボブカットの女子大生 |
犀川創平 | 犀川先生 | 眼鏡に癖毛の助教授 |
真賀田四季 | 四季 | 黒髪ロングヘアの天才 |
新藤清二 | 新藤所長 | 真賀田研究所長、四季の叔父 |
山根幸宏 | 山根副所長 | 真賀田研究所の副所長 |
島田文子 | 島田 | 真賀田研究所のプログラマ |
ミチル | ミチル | 萌絵に干渉してきた人物 |
『すべてがFになる』のアニメ第8話、『紫色の夜明け』を解説&考察
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ミチルの正体
大:まずは、ミチルの正体について。
た:確かに、気になるけど……。
ネタバレはしないんだよね?
大:ああ、もちろんだよ。
今回、マシンについていくつか新しい情報が出てきている。
・娯楽室だけでなく、談話室にも設置されている
・マシンがなくても普通の端末でアクセスできる
・ミチルは新しく作られたアカウント
といったところかな。
ただ……。
た:何か気になるところがあるの?
大:いや、その、このマシン、第七話のあらすじからすると『脳内イメージに入れるヴァーチャル装置』らしいんだけど。
た:けど?
大:普通の端末でアクセスって、いったいどうやって脳内イメージを読み取っているんだ?
た:たしかに……。
大:あの装置を使うなら、脳活動をモニタしつつ電気刺激を与えることで云々、とか適当なことを言ってごまかせると思うんだけど…………。
この「端末」というのが一般のコンピュータという意味ではなく、例えば専用のヘルメットなんかを使った専用端末ならありえるかもしれない。
そうじゃなかったら、さすがにここはちょっとツッコミたいところかな。
た:そっか、たしか前回の解説によると、原作だともっとローテクな、ネットゲームみたいな感じだったんだよね?
VRをなくせば普通のコンピュータでアクセスできてもおかしくなかったって感じかな?
大:うん、そういうこと。
このあたり、後でどう整合性を取るのかはわからないけど。
さて、ミチルの正体の話に戻ろう。
た:萌絵が「あなたは誰ですか」って質問したとき、前におなじ質問を真賀田四季にしたって知ってるみたいだったよね。
ということは、やっぱり……。
大:萌絵と四季の会談は公開されたものだということを忘れちゃダメだよ。
あの研究所の人なら、誰だって萌絵と四季の会話の内容を知ることはできたんだから。
た:あ、そうか。
犯人は真賀田四季を名乗ってメッセージを残したりもしてるんだよなあ。
ってことは、犯人は真賀田四季を装おうとしているってことなのかな。
でも、第一の事件の被害者としてはっきり出てきてるんだから、無理がある気もするけど。
大:そして、アクセス経路はたくさんあるので、すぐに犯人の居場所を特定することもできない。
ただ、「研究所内部の人間が関わっている」のはこれで100%確実になったわけだね。
た:作品中では意味あるけど、視聴者的には最初から絶対そうだろって感じだからなあ……。
大:ははは、まあね。
屋上の二人
大:画像は「おかしな意見は、禁止にする?」と言ったときの犀川。
アニメではカットされているけど、原作では弓永医師の部屋で、どのように犯行を行ったかの意見交換をしているシーンで出たセリフだ。
弓永医師の考えた仮説である
「犯人は真賀田四季の作ったロボット」
「つまり真賀田四季は自ら命を絶った」
「つまり第二の事件は別人の犯行」
「ロボットは自らを解体して、部品はロボットのミチルがダストシュートに捨てる」
というものを元に語り合う場面だね。
た:その説はアニメでは出てきてないね。
大:原作では、犀川先生も考えたくらいの説なんだけどね。
ちなみに、このセリフ、犀川先生は、両手の人差し指でバツ印を作りながら発言している。
た:ちょっとおちゃめな感じ……。
大:まあ、物理的にありえる仮説、という話をしているところだからね。
弓永医師はかなりロジカルな人物として原作では描かれている。
さらに言うと、原作だともっと若い。
弓永医師は、新藤所長の大学時代の後輩で、そのつてで声をかけられたってことになっているからね。
た:へえ、アニメだとおじいちゃんなのに、結構変わってるんだ。
大:奥さんも出てこないしね。
実はアニメ版で大きく扱いが変わったキャラじゃないかな。
ここで重要なのは、おかしいことと、間違っていることは違う、ということだ。
た:起こっていることがまずおかしいわけだしね。
大:そういうこと。
おかしいと思うようなトリックでも、それしか実現可能性がないならそれが正しい可能性が高い。
これはミステリィではよく言われることだね。
あとは、萌絵がミチルとの会談で思い出したことについて話すけど……。
まあ、そこは特に解説することもないかな。
ウィルスとトロイの木馬
大:このシーンでは、山根副所長がRedMagicの不調の原因について話をする。
ただし、この説明は現代の一般的なウィルスやトロイの木馬に関するものとしては正しくない。
一般的にトロイの木馬と呼ばれるものは、今のセキュリティソフトで検知可能だ。
ユーザが許可しない動きを遮断したり、特定のコードが含まれているかを調べたりね。
た:原作からこうなの?
大:時代が違うからね。
今は「セキュリティソフト」って呼び方が主流だけど、昔はコンピュータウィルスの感染を防いで駆除する機能しかなくて、ワクチンソフトと呼ばれていた。
トロイの木馬に対応したときには結構話題になったんだよ。
このあたりも、さっきのマシンの話と同じで、時代が変わった事で原作そのままでは設定の整合性がとれないパターンだね。
技術的なところは、もうちょっと分かる人に監修してもらいたいところかなあ。
犀川の気づいた真相
大:画像はイメージです。
た:いや、本当になにこれ……?
突然イメージ映像みたいになったけど。
大:犀川先生は多重人格というわけではないんだけど、時々こうやって論理的思考力が暴走することがあるらしい。
それは、犀川の原始的で一番計算の速い人格、と原作では言われている。
純粋に、思考と計算だけで事実の一端と思えるところを掴んだわけだね。
た:この映像からそれをつかむのはちょっと難しくない?
大:まあ、犀川が野性的なひらめきと天才的な計算で何かを掴んだ、くらいに思っておけばいいよ。
さて、犀川先生はそのあと萌絵に、
「君が会ったのは真賀田四季じゃない」
とだけ伝えたところで、システムが再起動して話題が中断してしまう。
た:どういう意味なのかな?
ミチルはやっぱり誰かのなりすましだったってこと?
大:普通に考えればそうだけど、その意味も含めて萌絵が自分で考えてみる、ということだろうね。
そもそも、犀川先生がたどり着いた結論だって本当に正しいのかはわからない。
証拠なんかが見つかっているわけでもないからね。
次回はついに解明編に入るみたいだから、そこで推理が語られるだろう。
た:思わせぶりな言い方、気になるなあ……。
今週の真賀田四季
た:なんかミニコーナーみたいなタイトルになってるけど。
大:最後は、四季が研究所で暮らすようになるところのシーンだね。
四季は扉を開けようとして、鍵をミチルに開けさせる。
もちろん、このシーンにも真相へのヒントが隠されている。
た:え、ここに?
大:第一に、なぜ扉に鍵がかかっているのか。
た:他に人がいないのに、ってこと?
ミチルに閉めさせたんじゃないの?
大:しかし、自分でミチルに鍵を閉めさせたのであれば、鍵を開ける前に扉を開けようとはしないだろう。
これが第二の疑問。
なぜ鍵がかかっていることを知らずに開けようとしていたのか。
そしてもうひとつ。
た:あ! 最後のはたぶんわかる!
声が違ってたよね?
大:そうだね。
ミチルに鍵を開けさせた時の声は木戸衣吹さんの声とは違うように聞こえたはずだ。
ただ、誰の声なのかはスタッフロールにもヒントはないね。
た:ええー。
声だけじゃちょっと誰なのかまではわからないなあ……。
つまり、あの部屋には四季以外にも誰かが出入りしてたってこと……、かな?
大:では、誰か出入りできる人物がいたとして、それはいったい誰だったのか……。
そのあたりも含めて、次回犀川先生が犯人と対峙するらしいから、そこに期待かな。
来週は対峙するまでで、真相を語るのはさらに次回かもしれないけど。
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閉会式
・すべてがFになるの続編制作の可能性を予想してみた
・すべてがFになる1-1「原作のどこまでアニメ化?」
・すべてがFになる1-2「”7が孤独”の意味」
・すべてがFになる2-1「登場人物と原作改変箇所の紹介」
・すべてがFになる2-2「真賀田四季と西之園萌絵の対比演出」
・すべてがFになる3「語り手について」
・すべてがFになる4-1「キャラの反応が原作と違う理由」
・すべてがFになる4-2「四季の他の人格について」
・すべてがFになる5「四季の腕と足について」
・すべてがFになる6「15という数字」
・すべてがFになる7-1「水谷や島田の原作との相違点」
・すべてがFになる7-2「未来との会話の注目点」
・すべてがFになる8「ミチルの役割」
・すべてがFになる9-1「原作との違いと儀同世津子」
・すべてがFになる9-2「プログラマー視点の疑問点」
・すべてがFになる10「タイトルの意味」
・すべてがFになる11-1「国枝の質問」
・すべてがFになる11-2「真賀田四季の犀川評」
・すべてがFになるの放送日時とクール数情報

・すべてがFになる1「”BとDが孤独”の意味」
・すべてがFになる2&3「犯人のヒント」
・すべてがFになる4「テレビの用途」
・すべてがFになる5&6「犯人暴露」
・すべてがFになる9「”女性が2人”の伏線」


いくつも重要そうな謎が出てきて気になるところなのに……。





アニメでは省略されている部分など気になる人は原作も宜しく!


→終物語が3倍面白くなる記事

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