
今回の会議参加者
大石陽 | たかし |
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考察者 | 質問者 |







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『すべてがFになる』キャラクター名復習
名前 | 呼び方 | 特徴 |
---|---|---|
西之園萌絵 | 萌絵 | ボブカットの女子大生 |
犀川創平 | 犀川先生 | 眼鏡に癖毛の助教授 |
真賀田四季 | 四季 | 黒髪ロングヘアの天才 |
真賀田左千朗 | 左千朗 | 工学博士、四季の父 |
真賀田美千代 | 新藤所長 | 言語学者、四季の母 |
新藤清二 | 新藤所長 | 真賀田研究所長、四季の叔父(父の弟) |
新藤裕見子 | 裕見子 | 真賀田研究所の所長婦人 |
山根幸宏 | 山根副所長 | 真賀田研究所の副所長 |
弓永富彦 | 弓永医師 | 真賀田研究所の医師 |
栗本其志雄 | 其志雄 | 真賀田四季の別人格 |
佐々木栖麻 | 栖麻 | 真賀田四季の別人格 |
真賀田道流 | 道流 | 真賀田四季の別人格 |
ミチル | ミチル | 真賀田四季の作ったロボット |
『すべてがFになる』のアニメ第5話、『銀色の決意』を解説&考察
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た:登場人物も増えたねえ。
大:さすがに、新しい人物は少なくなってきたけどね。
た:新キャラはみんな真賀田四季関係だね。
大:うん、まずは真賀田道流。
た:萌絵は知ってるみたいな言い方だったけど、出てきてたっけ?
大:いや、ここで初めて知ったはずだよ。
とっさに所長夫人に話を合わせたという感じかな。
た:双子の兄に、家政婦に、人形かあ……。
でも、兄なのに苗字が違うんだね。
大:それを言うなら、森川須磨のほうもそうだね。
前回も言ったけど、あくまで本人ではなく再現しているだけ、ということに自覚的という意味なのかもしれないね。
た:兄は四季の中の人格として苗字が違うのに、人形の道流は同じ真賀田なんだ。
大:そうだね。
このあたりは過去編も交えて語られることになるんじゃないかな。
そして、次は真賀田四季の両親。
た:ふたりとも研究者なんだね。
大:うん。父親は工学博士、母親は言語学者だ。
だからこそ、四季が天才であることに気づき、天才として育てたのだろうね。
いくら子供が天才でも、それに気づく人がいないと意味はないわけだから。
た:でも、最終的にはその子供の手にかけられてしまうわけだよね。
大:うん、そういうことだね。
でも、なぜそんなことをしたのか。そして、本当に四季がやったのか……。
それが15年前の謎というわけだ。
現在の西之園萌絵
た:萌絵はずいぶん15年前の事件に興味があったみたいだね。
大:もともと、ミステリィとかが好きだから、というのもあるんだろう。
アニメ版の萌絵は、それよりも
「自分の好きな犀川先生が執着する、真賀田四季という女性のことを知りたい」
って感じもするけどね。
また、「両親を失った」というところを――四季の場合は自分の手でだけど――重ねているところもあるだろう。
萌絵と四季の対比は、アニメ版ではきっと今後も重要になってくると思うよ。
た:ところで四季の両親の言葉。
目撃者の証言だから、どこまでほんとなのかはわからないけど、『絶対に許さんぞ』って最後の言葉としては変じゃない?
刺されてるんだから、許すとか許さないなんて問題じゃないと思うけど……。
大:それを聞いた四季が悲鳴をあげて、大笑いした、というのもポイントだ。
なぜ悲鳴を上げたのか、なぜ笑ったのか。
もちろん、その理由は普通に考えて共感できるものではないかもしれないけど、意味はあるわけだし。
た:最初はただのミステリアスな美女って感じだったけど……。
なんかストーリーが進むごとに四季が人間離れしていってない?
大:それでも、今回は四季シリーズから過去編があるからね。
随分わかりやすくなっているよ。
四季と清二の関係なんて、もともとの本編ではまったく詳しい情報は出ないんだから。
た:わかる気がしないなあ。
大:うん。原作ではほとんどわからないよ。
でも、別に1冊で全部の謎が解決しないといけないわけじゃないからね。
他の事件の謎解きを通じて、過去の作品の謎が解けたり、あるシリーズでは解説されない秘密が、別のシリーズで明かされたり……。
そういうのが森博嗣作品の面白いところだから。
そのせいで、刊行順に追わないとわかりにくいところもあるけどね。
た:あと、山根副所長がこんなに出てくるとは思ってなかったよ。
大:それは私も……。
た:しかも優しくていい人っぽいし、気遣いもできるし。
感情的になるところがなければ理想的上司なのでは……。
大:ま、有能じゃないと真賀田研究所にはいられないしね。
た:いろいろ、真賀田四季についての話を聞き出したし、萌絵と犀川も真賀田四季についてちょっとぶつかったりしたけど、今回事件としては全然動いてなくない?
大:動いてないねえ。原作で言うと、前回が4章の終わりごろで、今回が5章の序盤だからね。1章分も進んでないし。
それだけ四季の過去編が長かったということだけど。
た:ほんとに四季づくしって感じ。
進展というと、明日雑誌記者が来るってところくらいかな?
大:あとは、切断した腕の使い道についてかな。
原作のこのあたりだと、犀川先生は腕が扉を開けるのに使われたという説を有力だと考えているから、推理の進み具合は早いね。
話の順番が入れ替わっている部分もあるから、私の感覚より展開としては進んでいるのかも。
た:でも、扉を開けるのが目的じゃないとすると、もっと謎だよね……。
大:そうだね。
もちろん登場人物の推理が正しいとは限らないけれども、「軽くするため」「腕を認証に使うため」という選択肢が今のところ否定されているわけだ。
た:それ以外なのか、それとも否定が間違っているのか……、うーん。
大:そして、悩んでいるところ悪いけど余談。
た:やかんがどうかしたの?
大:こういう細口のものは、ドリップコーヒーにお湯を均一に注ぐために使われるんだけど……。
この形だとアニメみたいにぴーぴー鳴らないんだよね。
た:……そういえば。
大:あとこれもどうでもいい話なんだけどね。
た:まだあるの?
大:音が鳴るタイプのやかんって、鳴ってしばらくはまだ全体が100度になってないんだよね。
だから、紅茶を入れるならすぐじゃなくて少し沸かしてからのほうが……。
た:本当にどうでもいい情報だこれ……。
過去の真賀田四季
大:そして、挿入される真賀田四季の過去のシーン。
だんだんと事件の起こった日に近づいて来ているね。
た:今回は分量が多かったなあ。
天才で有名そうなのに、ひとりで出歩いてていいの?
大:よくないよ。
これはプチ家出みたいなものだからね。
本当ならボディガードがついたりしていてもおかしくない。
とはいえ、向かった先は真賀田研究所だから、家出というのもちょっと違うけど。
た:途中でナイフを買ってたね。
た:ごついわりには、ずいぶん気軽に売ってたけど……。
大:それだけ自然で疑われない振る舞いだったってことさ。
綺麗に箱に入って包装されて、清二へのプレゼントになるわけだね。
た:でも、もらった清二は「恐怖と喜びで全身が震え上がるのを感じた」とか言ってるけど……。
大:清二の言っていた自由というのは、自分のしがらみを断ち切って、世間から距離をおいて得る自由なわけだ。
つまり、これを使ってそれを断ち切れ、と受け取ったわけだね。
た:本当に魚を獲ったり、植物を採ったり自由なキャンプをするための道具だったりとかは……。
大:周囲が勝手に深読みして動くというのはちょっと面白そうだけどねえ。
清二は左千朗の弟だけど、病院を経営する親戚筋の新藤家の養子になっている。
このときは院長をやっているはずだ。
た:へえ、そんなにまでして後継者がほしいのかな。
大:病院は初期投資が高いからねえ、一代じゃもったいないとは聞くね。
た:この会食の部屋って、現代で四季の応接室になっていた部屋だよね。
もう事件の前から研究所ってあったんだ。
大:うん、研究所建設自体は、四季がアメリカの大学にいる頃に始まっている。
別に、四季を隔離するために作られたってわけじゃないからね。
このパーティは、研究所完成の前祝いなんだよ。
ほら、入り口に垂れ幕がかかっていただろう?
た:でも、それなら身内しかいないのはおかしくない?
大:それは四季の提案でね。
前祝いと、同時に清二の誕生日を祝おう、と父親に言って採用されたというわけ。
た:へえ、そんなに清二を招きたかったのかな。
四季のことだから、もっと深い陰謀とかありそうだけど……。
大:四季は天才で、人間を超越しているけど、神ではないよ。
ふゃんと少女らしい内面だってあるんだ。
大:例えばこのシーン。
た:そういえば、四季が感情的になるシーンって初めてかも。
清二が、自分は凡人だからそんなことできない、って感じのことを言ったあたりだよね。
大:うん。私は、これも四季が清二に本気で恋をしていた証拠だと思ってるよ。
四季は正真正銘の間違いない天才だ。
その天才に対して、わざわざ「自分は凡人だ」というのにどんな意味があるか。
つまり、私は凡人だから天才のあなたとは違う、理解できない、という卑屈な拒絶の言葉なわけだ。
だから、清二に拒絶されたと感じて感情的に反応してしまった……、のかもしれない。
四季視点でも、なんで声を荒げたかはわかっていないから、これは私の推測だけどね。
た:そう考えるとちょっとかわいいかも……?
興味を持ったなら、原作の『四季 夏』は四季視点だから、清二の語りとはまた違った四季の内面の動きがわかるようになっている。
た:うう、そう聞くと読みたくなるなあ。
……でも、別シリーズも読んだほうがいいんだよね?
大:うん、絶対的にオススメだね。
た:け、検討します。
そして過去の西之園萌絵
大:過去といえば、今回はちらっとだけど、西之園萌絵の過去のシーンもあった。
た:真賀田四季の言っていた、萌絵が両親を事故で失った時のシーンかな?
大:そうだね。
紫色のふわふわのワンピース、長い髪、今の萌絵とはだいぶ違う子供時代だ。
た:萌絵は、自分のそばには誰もいなかったって言ってたけど……。
子供が一人で空港になんか来れるのかな。
大:まあ、最近はだいたいすぐそばまで行ける電車とかあるしね。
萌絵はこの映像を思い出して「紫色」と呟いている。
前回もこのセリフはあったけど、少しずつそのときのことを思い出しているわけだ。
た:両親を失うなんて印象強そうだけど、思い出せないものなのかな?
大:そこは私が前ちょっと説明したよ。
ほら、解離ってやつ。
た:強い衝撃をうけると、ショックから精神を守るために自分を切り離す、だっけ?
大:そうそう。
だから、ショッキングな事件の前後を忘れてしまうっていうのは結構あるんだよ。
た:萌絵の両親の事故も事件に絡んでくるのかなあ。
大:そんなに本筋には絡まないはずだけどね。
萌絵というキャラクターにとっては重要だけど。
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閉会式
・すべてがFになるの続編制作の可能性を予想してみた
・すべてがFになる1-1「原作のどこまでアニメ化?」
・すべてがFになる1-2「”7が孤独”の意味」
・すべてがFになる2-1「登場人物と原作改変箇所の紹介」
・すべてがFになる2-2「真賀田四季と西之園萌絵の対比演出」
・すべてがFになる3「語り手について」
・すべてがFになる4-1「キャラの反応が原作と違う理由」
・すべてがFになる4-2「四季の他の人格について」
・すべてがFになる5「四季の腕と足について」
・すべてがFになる6「15という数字」
・すべてがFになる7-1「水谷や島田の原作との相違点」
・すべてがFになる7-2「未来との会話の注目点」
・すべてがFになる8「ミチルの役割」
・すべてがFになる9-1「原作との違いと儀同世津子」
・すべてがFになる9-2「プログラマー視点の疑問点」
・すべてがFになる10「タイトルの意味」
・すべてがFになる11-1「国枝の質問」
・すべてがFになる11-2「真賀田四季の犀川評」
・すべてがFになるの放送日時とクール数情報

・すべてがFになる1「”BとDが孤独”の意味」
・すべてがFになる2&3「犯人のヒント」
・すべてがFになる4「テレビの用途」
・すべてがFになる5&6「犯人暴露」
・すべてがFになる9「”女性が2人”の伏線」









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コメント
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放送コードにひっかかりそうな描写ばっかりですな。
しかし天才は年取らないって本当なのかもですね。
コメントありがとうございます。
四季は、もう一般的な天才というより人間をやめかけているくらいのイメージですよね。
残虐描写については……、謎解きの時にまたあるかもしれないですね。
まあ、深夜アニメなので血くらいは大丈夫でしょうけど……。(大石陽)